日本の大改革を、横田光弘が成し遂げます!

成長戦略と国家プロジェクト

日本の総合力が地盤沈下していくのを26年もの間見続けなければなりませんでした。GDPは1997年以降全く成長せず、諸外国が順調に経済成長するのを横目で見ているだけでした。世界中から「あんなに真面目に働く日本人がいるのに」と不思議がられたものです。しかし答えはシンプルです。

原因は歴代政府の経済財政金融政策の失敗によるものだからです。
バブル崩壊後、デフレ経済が続いているにもかかわらず消費税を増税し、富の分配だけに気を取られて富を増やすことをおろそかにし、適切な財政出動を怠り金融政策だけで経済成長を取り戻そうとしたことが誤りだったのです。

日本が再興するための第一は経済の復活です。徹底した行財政改革で行政をスリム化して、ムダを廃することで効果的な施策を行うと共に成長分野への投資余力を確保することが大切です。経済成長により国民の所得をあげていく。この成長戦略が日本再興のために最も重要なポイントです。

日本の活力が出ない別の原因は「国家プロジェクト」の喪失ではないかと思います。

明治時代ならば「殖産興業」による外貨の獲得と基盤整備プロジェクト。昭和になれば「鉄鋼・造船」から高度成長へと導くプロジェクトが目白押しでした。

波及効果のあるプロジェクトは国の規模を拡大させます。もう一度未来に向けた新しいプロジェクトを国民の理解のもとに国が定め、それに向かって取り組むことは日本に再び活力を取り戻すために必要だと思います。

そこで日本の地理を再度確認してみましょう。北東から南西にかけて3500kmの長さがありその周囲は海に囲まれています。日本は世界6位の排他的経済水域を有する海洋大国です。

深海は宇宙以上に未知の領域と言えます。現在、日本の目の前の海深く、メタンハイドレート・マンガン塊・石油ガス田などが大量に眠っていることが確認されています。

さらに漁業資源や地球温暖化対策のための研究資源として、日本が率先して新しい標準作成と事業展開をする価値があります。清水建設が手がける洋上都市プロジェクトは南洋の島嶼国への支援につながるだけでなく、日本の庭である太平洋におけるプレゼンスとして安全保障にも寄与することになります。

「国土強靭化」事業とはレベルの異なる新たな創造こそが日本の未来を背負っていくのです。